森博嗣『血か、死か、無か? Is It Blood ,Death or Null?』

森博嗣 Wシリーズ

こんにちは、はっこんです。

今回の記事では森博嗣さんの『血か、死か、無か?』を読んだ感想を書いていきたいと思います。

※本記事は『血か、死か、無か?』を読まれた方に向けて書いたものです

※以降ネタバレを含みます、ご注意ください

『血か、死か、無か?』はWシリーズの第8作目です。

登場人物

  • ハギリ・・・・・・研究者
  • ウグイ・・・・・・情報局員
  • アネバネ・・・・・情報局員
  • キガタ・・・・・・情報局員
  • モロビシ・・・・・情報局員
  • ヴォッシュ・・・・科学者
  • パティ・・・・・・助手
  • ガミラ・・・・・・囚人
  • カンマパ・・・・・区長
  • モレル・・・・・・資産家
  • デボラ・・・・・・トランスファ
  • アミラ・・・・・・人工知能
  • オーロラ・・・・・人工知能
  • ペガサス・・・・・人工知能
  • クリスティナ・・・人工知能
  • マガタ・・・・・・二世紀前の天才科学者、ウォーカロンの生みの親

あらすじ

イマン。

「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。

電子空間でデボラらの対立勢力との通信の形跡があったイマンの解析に協力するため、ハギリはエジプトに赴く。

だが遺跡の地下深くに設置されたイマンには、外部との通信手段はなかった。

一方、蘇生に成功したナクチュの冷凍遺体が行方不明に。

意識が戻らない「彼」を誘拐する理由とは。

知性が抽出する輪環の物語。

内容

第1章 血を選ぶ Choosing blood

ヴォッシュから応援を要請され、エジプトへ行く。

ネガティヴ・ピラミッド内でイマンを確認する。

ガミラと会う。

第2章 死を選ぶ Choosing death

イマンの電源をいれる。

ナクチュで蘇生に成功した遺体の1体が行方不明になる。

日本に帰る。

第3章 無を選ぶ Choosing null

カンマパに会いに、ナクチュに行く。

日本に帰り、カンマパに見せてもらった家系図を解読。

クリスティナの調査のため、南極へ行く。

研究所でモレルに会う。

突然謎のトランスファが現れ、サリノとパティが暴走。

クリスティナを発見。

第4章 選ばない Not to choose

日本に戻る。

ウグイと共にニュークリア地下、アーカイヴへ行く。

エジプトでイマンが消える。

モレルがエジプトへ行ったため、エジプトへ行く。

遺体を運んでいるモレルを確保。

遺体をマガタ・シキまで届ける。

メモ

  • 政府軍にピラミッドを奪還される際に武装集団がコンピュータをシャットダウンした
  • そのコンピュータはベルベットと通信していた
  • イマンは味方を裏切り、人間を殺したと発言
  • イマンには通信手段が無く、記憶容量もかなり小さい
  • イマンには古い言語で「血か、死か、無か」と書いてある
  • イマン側の呼称は「アース」、あるいは「共通思想」
  • アミラが眠っている間にナクチュのシステムに侵入した外部コンピュータがある
  • 家系図にある「メグツシュカ」はマガタ・シキである可能性
  • 盗まれた遺体はメグツシュカの孫であるジュラのもの
  • イマンの主な交信先は南極大陸にある民間施設
  • その施設にある研究所の出資者はジャン・ルー・モレル
  • メグツシュカはナクチュからフランスのドリィ家に嫁いでいる
  • モレルはサリノのことをミチルと勘違いしている
  • クリスティナのオーナはモレル
  • 人工知能達はお互いに自由に活動できる環境を求め、争いをしている
  • サエバ・ミチルは人類初のクローンであり、男性として登録されている
  • クジ・アキラとサリノの顔が一致
  • サエバ・ミチルは過去にジャーナリストとして、イル・サン・ジャックを訪れている
  • 100年程前にキョートで起こった殺人事件、壁に残された血文字が「血か、死か、無か」
  • モレルは悪魔妃(メグツシュカ)に依頼され、遺体を運んでいる
  • 「akumakisaki」逆再生すると「ikasikamuka」->「血か、死か、無か」
  • ジュラ王子はモレルの息子であり、モレルが殺した
  • クジ・アキラのボディにサエバ・ミチルの頭脳が移植された
  • その後に、ロイディのボディにサエバ・ミチルの頭脳が移植された
  • ロイディは反政府軍と行動を共にしていた

感想

本作ではまずコンピュータのイマンが登場しましたが、これはノイマン型コンピュータからきているのでしょうか?

あまり自信は無いですね笑

他の方のレビューを見てもこのような考察は見つかりませんでした。

ただ、森博嗣さんの作品にはこのような言葉遊びや、アナグラムが多数あるのは事実ですね。

例えばキガタサリノ->kigatasarino->rnagatakisio->真賀田其志雄

真賀田其志雄といえば、真賀田四季の実の兄ですね。

本作で登場したマイカ・ジュク(モレル)はマイケル・ジャクソンをモデルにしています。

ボクがまだ知らないものもあると思いますが、探してみると結構おもしろいですよね。

本作は百年シリーズとガッツリ関連してますね。

実はボク百年シリーズは2回しか読んでいないので結構曖昧な部分があるのですが、

本作によって百年シリーズでは明かされなかった部分も明かされた感じがしましたね。

また百年シリーズ読み直す必要があるようです笑

結局マガタ・シキがロイディの遺体を手に入れたかったのはロイディ内にあるサエバ・ミチルの脳が欲しかったまでは分かりましたが、その脳は結局どうするのでしょうね。

再びミチルのクローンを造るのか、それともテルグのように電子空間に移住させるのか。

娘想いですね〜

タイトルの「血か、死か、無か?」の意味についてですね。

とりあえず逆から読むと悪魔妃になるのは分かりますが、それだけでは意味とはいえませんね。

ボクはマガタ・シキが描いた共通思想の状態のようなものだと思っています。

というのもイマンによると、「無」とはすべてが存在しないという概念だとあります。

電源を切られた状態は死ではない、履歴を遡ることで復元可能である。

おそらく「共通思想」とは人工知能達が形成するネットワークのことであり、外部とのリンクによって電源を切られても復元することができると言っているのだと思います。

つまり「血」とは、共通思想が生きた状態、「死」とはその1部の活動が停止された状態、「無」とは共通思想を形成する要素すべてが停止した状態ということです。

前作同様、後半はウグイとの行動でしたね。

なんだかしっくりきますね。

モレルを捕まえる時のウグイ怖かったなぁ笑

なんだかハギリがデボラに見透かされてる感じがおもしろいですね。

サリノが積極的にハギリに質問をしていてなんだかかわいかったですね。

しょっちゅう目を丸くするのもなんだか良かった笑

ただ、サリノが涙を流しているシーンを読んでいると、感情移入してしまいました。

自分が人間ではないことを情けなさを感じてしまうなんて、、、

そんなことがあっていいのだろうか、、

早くウォーカロンが人間になる日がきて欲しいものですね。

コメント

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