こんにちは、はっこんです。
今回の記事では森博嗣さんの『イナイ×イナイ』を読んだ感想を書いていきたいと思います。
※本記事は『イナイ×イナイ』を読まれた方に向けて書いたものです
※以降ネタバレを含みます、ご注意ください
『イナイ×イナイ』はXシリーズ第1作目です。
登場人物
- 真鍋瞬市・・・・・・芸大生
- 小川令子・・・・・・助手
- 椙田泰男・・・・・・美術品鑑定業
- 鷹知祐一郎・・・・・探偵
- 佐竹千鶴・・・・・・娘
- 佐竹千春・・・・・・娘
- 佐竹絹子・・・・・・妻
- 佐竹重蔵・・・・・・故人
- 佐竹鎮夫・・・・・・息子
- 六郎・・・・・・・・下男
あらすじ
黒髪の住人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。
「私の兄を捜していただきたいのです」。
双子の妹、千春とともに都心の広大な旧家に暮らすが、兄の鎮夫は母屋の地下牢に幽閉されているのだという。
椙田の助手、小川と真鍋が調査に向かうが、謎は深まるばかり。
Xシリーズ、文庫化始動!
感想
新シリーズということで新しい登場人物が多かったですね。
しかし、椙田はVシリーズの保呂草で間違いないですね。
保呂草が椙田を名乗るようになったのはGシリーズから、
保呂草好きの自分としてはかなり嬉しい作品。
ただ、本作ではほとんどが電話での出演で少々残念であります。
そして最後に登場した西之園萌絵がW大に赴任したのはGシリーズ5作目『ηなのに夢のよう』からです。
本作は時系列的にその直後の物語となっております。
本作の主人公である小川と真鍋の男女の探偵コンビは森博嗣さんらしいと言えます。
真鍋くんは冴えない芸大生と思わせてかなり頭が切れますね。
ただ働きなのはかわいそうなので小川さんにいっぱいご馳走してもらえるといいですね。
小川さんもまだ探偵になってから浅いもののなんだか頼れるお姉さんという感じでいいキャラしてます。
アンプが趣味とは理系顔負けのいい趣味です。
小川さんはもともと一柳さんという方の秘書をやっていたそうですが、どういう経緯で椙田の元に就いたのでしょう。
そこらへんが1番気になりますよね。
事件について、他の方のレビューを覗くと、ありきたりなトリック等の意見を目にしてしまいます。
正直言ってボクは最後まで千鶴が男だとは分かりませんでした。
これって推理小説ではありきたりなんですか?
ランプの謎やなどじっくり読まないと理解が追いつかない場面もありますが、これがミステリー小説の醍醐味だとボクは思います。
西之園萌絵と椙田はどれくらい登場するのか、次作が楽しみです(^_^;)
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