こんにちは、はっこんです。
今回の記事では森博嗣さんの『サイタ×サイタ』を読んだ感想を書いていきたいと思います。
※本記事は『サイタ×サイタ』を読まれた方に向けて書いたものです
※以降ネタバレを含みます、ご注意ください
『サイタ×サイタ』はXシリーズ第5作目です。
登場人物
- 真鍋瞬市・・・・・・芸大生
- 小川令子・・・・・・助手
- 椙田泰男・・・・・・美術品鑑定業
- 鷹知祐一郎・・・・・探偵
- 永田絵里子・・・・・芸大生
- 佐曾利隆夫・・・・・無職の男
- 野田優花・・・・・・映画館の事務員
- 坂下徹・・・・・・・役者
- 坂下美幸・・・・・・徹の妻
- 茶竹加奈子・・・・・女優
- 島純一郎・・・・・・国会議員
あらすじ
匿名の依頼を受け、ある男の尾行を始めたSYアート&リサーチの小川と真鍋。
男は毎日何時間も映画館を見張っていた。
単調な仕事かと思われた頃、ニュースを騒がせている連続爆発事件にアルバイトの永田が遭遇。
そして殺人事件が。
依頼人は誰か、目的は。爆弾魔との関係は。
緊張感に痺れるXシリーズ第五弾!
感想
個人的に本作はXシリーズで1番好きです。
なんででしょうね、ボクの推しの永田さんがいるからかなぁ。
謎に満ちた佐曾利の存在感が大きかったですね。
気になったのですが、佐曾利隆夫という名前、佐織宗隆に似てますね。
しかも前作『ムカシ×ムカシ』のラストで椙田と各務の会話で佐織のことをチラッと話しているような、、(百目鬼家に偽のゴッホの絵を売った人物、佐織はあの方のため資金集めをしている)
偶然?考えすぎ?
考えすぎるのが楽しいと思わせるのが森博嗣さんの作品ですよね。
今回はSYアート&リサーチが世間一般の探偵のイメージである’張り込み’をしていたのがおもしろポイントかもしれない。
張り込み中ということもあり、会話多めだったからですかね、かなり楽しめました。
ボクが個人的に気にいっているというか、興味深いと思ったのは、真鍋と鷹知が推理小説について話しているシーン。
推理小説内で推理小説について語っているというマトリョーシカ的なことになっていますが、「考えない方が面白いですよね」。
ボクもまったくその通りだと思います、というか先のこととか考えるよりもさっさと読み進めたい感じ。
読み終えた後の余韻に浸るのがいいのです。
今回は真鍋が大活躍、
絶対飲んだらダメでしょ、ってところで飲んでしまう小川さん、、ww
小川さんの布団巻き、想像するだけで笑いそう、
事件の方はどうでしょうね、
森博嗣さん恒例の読者への宿題というか、
1番怪しい佐曾利に見せかけて、そうでないように見せかけて、そうであるような、、、
しかもあえて探偵に自分を張り込みさせるというかなり大胆なトリック。
かなり心理戦が際立った作品であったと思います。
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