こんにちは、はっこんです。
今回の記事では森博嗣さんの『ムカシ×ムカシ』を読んだ感想を書いていきたいと思います。
※本記事は『ムカシ×ムカシ』を読まれた方に向けて書いたものです
※以降ネタバレを含みます、ご注意ください
『ムカシ×ムカシ』はXシリーズ第4作目です。
登場人物
- 真鍋瞬市・・・・・・芸大生
- 小川令子・・・・・・助手
- 椙田泰男・・・・・・美術品鑑定業
- 鷹知祐一郎・・・・・探偵
- 永田絵里子・・・・・芸大生
- 百目鬼悦造・・・・・資産家
- 百目鬼多喜・・・・・悦造の妻
- 君坂妙子・・・・・・悦造の娘
- 君坂靖司・・・・・・妙子の夫
- 君坂一葉・・・・・・妙子の娘
- 上野雅直・・・・・・悦造の甥
- 上野真由子・・・・・雅直の妻
あらすじ
東京近郊に広大な敷地をもつ百目鬼家は大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。
その息子夫妻が屋敷内で刺殺され、遺品の整理と鑑定を請負ったSYアート&リサーチの小川と真鍋、アルバイトの永田は新たな殺人に遭遇する。
古い河童の絵と謎めいた文の意味するものは。
Xシリーズ、待望の第四弾!
感想
今回の作品はSYアート&リサーチに遺品整理の依頼があり、その場で偶然発生した殺人事件に顔を突っ込むといった内容でした。
新たに永田絵里子が正式にアルバイトとして加わり、いつもとは違って華やかさがありますね。
というのも真鍋と永田がいい感じ?であり、それにちゃちゃをいれる小川さんが正直おばさんみたいだったw(小川さんすいません)
真鍋の部屋でお酒を飲んだり、映画をみたり、ザ・大学生のようなことをたくさんしてくれましたね。
真鍋は妙にアプローチしてくる永田に戸惑いながらもなんだかんだ楽しそうで、
ボクも大学生の頃にこんなことしてみたかったなぁと思うのでした。
エピローグで明らかになった2枚のゴッホの謎、
それまではフランスの美術館にある方が本物、百目鬼家が所有している方は偽物であるとされていましたが、それはまったくの逆。
おそらく百目鬼悦造本人も本物だとは知らなかったのでしょう。
おそらく悦造に偽物(本物)を売ったのは佐織宗尊でしょう。
結局椙田の手によってあるべき場所へ返されたということですね。
この文章を書きながらあることにきづきました。
偽物と本物が逆だった?
本人すらも知らなかった?
本作の事件の動機は自分に流れる血統が偽物であったことからでした。
それも逆だったのでは?
要するに君坂一葉には百目一葉の血が流れていたのではないか、ということです。
そして逆に上野雅直には流れていなかった、としたら、、、
悦造は河童の日記を読んだはずなので、そこに書いてあることは本作の通りなのでしょう。
最後まで君坂一葉はそれを知らなかったというのがボクの結論です。。
エピローグを読んだとたん、読者によっては様々な憶測が浮かびますね。
それも醍醐味でしょう。
久しぶりに椙田と各務の会話が聞けて嬉しかったですね。
きっと、祖父が日本最後の忍者だったのに違いない。
これとまったく同じ文、他の作品でもみたことあるようなww
あと、あの天才がヴォルデモートみたいな扱われ方をしていたのもなんだかおかしかったw(ボクも一応名前を出すのはやめておきますw)
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